イタリアのローマで開かれていた国連の生物多様性条約締約国会議(COP16)の再開会合が28日、閉幕した。昨年10~11月にコロンビア・カリで開催されていたが、本会議の途中で異例の「中断」となっていた。
22年のCOP15では「生物多様性の損失を止め、反転させる」ことをめざし、30年までの国際目標を採択。昨秋の会議の中断で、この目標に対する取り組みの進み具合の評価方法や、主に途上国の生物多様性の保全に使われる資金をめぐる決議などが持ち越しとなっていた。
会議は、27日までの予定だったが、閉幕は現地時間の28日未明までずれ込んだ。資金については、30年までに年間2千億ドルを動員するということで合意に至った。評価のための指標もできたことで、目標に向けた対策の具体化や取り組みの加速が期待される。
浅尾慶一郎環境相は同日の会…